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皆さん、お元気にお過ごしでしょうか。
ここ数年の世の中を見ていますと、いよいよ資本主義も
断末魔のあがきを始めているように思います。国内に
おいても、1877年の西南の役、1945年の終戦と
社会制度の大変革期には常に大きな事件が勃発し、
それによって価値観の大きな変化があったことは誰もが
知る事実です。
そして、4年前にはイラク戦争が起こり、いよいよ日本は
様々な議論の中、陸自先見隊を派遣することになり
ました。非常に不安定な世相ではありますが、明るい
未来を実現するためには、今こそ私たちそれぞれが
「人としてどう生きるべきか」を知り、「エゴ」ではなく
「エヴァ」の考え方をベースにした生き方をしてほしい
と願うのです。
「エゴ」とは、集合意識が「対立、競争」をベースにして
いる社会のことを指し、それに対して「エヴァ」とは集合
意識が「愛、調和、互恵」をベースにしている社会のこと
を指します。
日本では、どうやら明治以来「旧来の考え方」が貫かれ
てきたようです。
この旧来の考え方というのは、
「エゴが一番大事」、
「目先だけがよければいい」、
「人間がいちばん大事」、
「お金がいちばん大事」、
「競争はベストであり、策略は使うべし」、
「人の足をひっぱってもいい」・・・というものでした。
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これに対して、新しい価値観として現れた潮流は、
「競争はできればやめる」、
「目先のことより将来を追う」・・・といった考え方です。
これを、「エゴ」に対立するものとして「エヴァ」と
名づけています。
エゴの社会というのは「利害の衝突」です。いま、
企業が統合を目指しているのは、自分のエゴを
最大限に満たすためとも言えます。これに対して
自然は、「慈愛」の心で融合し、一つになっていき
ます。結局、行き着くところは「慈愛」の心だと思い
ます。これから、われわれはエゴの考えを改めて
いかなければなりません。これに対するもっとも
適切な答えは、「エゴ」から「エヴァ」(慈愛)へ
私たちそれぞれが変化していくべきだ思います。
「エヴァ」とは、先ほど述べたように、「エゴ」の
対極にあるもので、
(1)自分も大事だが、他人も大事
(2)目先も大事だが、将来も大事
(3)お金も大事だがそれ以外のものも大事
だという考え方なのです。
そして、そのエヴァの核にあるものが「慈愛」の
心ということになります。個人レベルで考えた場合、
エゴをなくすというのは、他人の尺度で生きず、
自分の尺度で主体的に生きることを指しています。
それが、「エヴァ」的生き方への道ということになり
ます。そのように生きていくと、他人から何を言われ
ても平気になるし、自分も批判めいたことを言わなく
なります。
さらに、争いがなくなります。批判と否定は、嫉妬や
ヤキモチと、人との関係から発するものですから、
人は人、自分は自分というふうに生きていけば、
嫉妬も起こらず、批判もしなくてすむわけです。
ただ、ここで気をつけなければならないのは、このこと
を「他人のことはどうでもいい、自分のことだけ考え
ていればいいのだ」と誤解してはいけないということ
です。
それでは、これまで考えてきた「5つの指針」
(船井幸雄の人づくり5原則、「長所進展」・
「プラス発想」・「勇気」・「至誠慈愛」・「自由」)に
反する姿勢ということになってしまいます。あくまで、
個々それぞれが異なる存在であるという大前提に
立ち、他人を認め、受け入れ、理解し、「慈愛」の
心で対処するからこそ、他人に嫉妬せず、
批判せず、自分の尺度で主体的に生きることが
できるようになるわけです。
新しい時代づくりのために、今こそ私たちそれぞれが
正しい生き方を目指したいものです。私はいつも、
「一人(の姿勢や考え方)が世の中を変えるかも
しれない」と思っています。
(舩井幸雄談、文責・佐野浩一)


