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船井流「上手な生き方・経営法」Vol.14 ◆日本海軍・3つの精神◆

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私はこれまで「人財」について様々に論じてきました。
しかし、いくら「人づくり法」などといっても、人として
最低限のルールを身につけていなければ、その先を
望もうとしても難しいように思います。そこで、皆さんも
「躾」という概念の重要性に気づかれることと思います。

「日本海軍の3つの精神」とは、おそらく70歳以上の
年配の方なら多くの人がご存知だろうと思います。
イギリス海軍に学んで作られた、日本海軍における
組織運営法とお考え下さい。

今回は、その「3つの精神」についてお話したいと
思います。


「即時判断」「即時処理」の大切さは言うまでも
ありません。
では、「そのために心がけておかなければならない
ことはどういうことか?」という問いにも、
この「3つの精神」で答えが出ると私は思います。


まず1つ目は「五分前の精神」です。

何事も五分前には完全に準備を終わって、待機の
姿勢でいようということです。ですから、私たちの
仕事などにおきかえたら、会議の5分前には着席
しているようにしよう、待合わせ時間の5分前には
現地に到着していよう、ということになります。
時間を守るということは超基本的なマナーですが、
その姿勢を身につけるために「5分前」を意識する
ことはとても大事なことと思います。


2つ目は「出船の精神」です。

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船というのは港に入って波止場に着くときに、
頭から入って停泊すると、今度は出るときに
ものすごく時間がかかります。
ですから、いつでもすぐに出航できるように岸につけて
おきましょう、ということです。
私たちの日常生活でいえば、自動車を駐車場に止める
ときがまさにそうです。面倒でも、出るときにスッと動ける
ように、あらかじめバックして駐車しておいたほうがいい
ということにあたります。どんなことがあっても、いつでも
すぐに完全にできるように備えておくことが、
「出船の精神」です。


3つ目は「宜候(ようそろ)の精神」です。

宜候というのは、「宜しゅう候」が詰まって「宜候」に
なったと思われます。「取り舵いっぱい」とか、
「面舵いっぱい」などと艦長からの命令があったら、
とにかくすぐに「宜候」と答えなさいということです。
要するに、「わかりました」「かしこまりました」という
返事で、上から言われたことはまず素直に返事をして
そのとおりやりなさいということです。組織に入って
最初の頃は、指示されたことの意味もわからず、
「どうしてこんなことをしなければならないのだろう」と
思うことがあるかもしれません。

しかし、まず何事も素直に受け入れ、まずやってみた
結果、いつしかそれらが自分の力になっていたという
経験に覚えがある方もたくさんおられると思います。


前回書いた「自然の摂理」も、今回の「3つの精神」も
まさしく時代は変われど普遍のものだと思います。
よって、私たちが目指すべき正しい生き方、
考え方は、いつの時代にも基本線は同じであり、
根源的なものと考えていいようです。


次回は、基本的な「躾」について考えてみたいと
思います。
今回の「日本海軍の3つの精神」と合わせて
お考えいただけるとおもしろいと思います。

                   (船井幸雄談、文責・佐野浩一)

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