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佐野浩一の『超・人財共育のススメ』 Vol.11「躾」と「あたりまえ」前編

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今回は、ちょっとマイナスイメージからスタートさせて
いただきます。
エゴの強い人は何か不具合が起きた時、人のせいに
することが多いようです。自分のエゴは横において、
他人のエゴを攻撃します。もっとエゴの強い人は、
他人のエゴまで包み込んでしまい、自分のエゴには
ほとんど気づいていません。いずれのタイプも、組織に
おけるチームプレーにはマイナス要因となってしまいます。


企業における教育性という視点で捉えると、業務遂行に
プラスかマイナスかという判断基準で、マイナスならば
やはり徹底的に指導する必要があると考えます。

周囲に媚びる人、根拠のない噂を流す人、悪口ばかりを
言う人、業務以外のことで周囲より上に立とうとする人、
言い訳をしたり、人のせいにする人、任された仕事から
逃げる人、力量のなさを棚に上げ目立とうとする人……。


組織に悪影響を及ぼすタイプにもいろいろありますが、
いずれもその根底にある意識は「保身」ではないでしょうか。
しかし、常にそんなことを考えているようでは、もともとの
力量が高くても「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
処世術だけでは仕事はできないということです。
一刻も早く、「間違っているよ。そんなことをしていたら
ムダだよ!」と伝える必要があります。


そうでなければ、結果的に「その人」自身も伸ばすことが
できず、特に猫の手も借りたいくらいの中小企業に
おいては、大きな機会損失となってしまいます。
現在は、日本も終身雇用の時代ではなくなりつつ
ありますが、ある意味で企業はひとつの「生涯学習機関」
であると考えます。すべてのメンバーが組織の中で
大いに学び、大いに活かされるために、まず「躾」レベルの
徹底が必要だと思えてなりません。


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仕事には、mustとcanとwantの3種類があると
いわれます。
自身の仕事内容を振り返ってみるとき、経営者や
上司から見て、できる社員と普通の社員の違いは
一体どこにあるのでしょうか。


普通の社員は、しなければならない仕事、
つまりmustしかやりません。一方、できる社員は、
mustの他に、can(=自分ができる仕事)と
want(=自分がやりたい仕事)を必ず平行して
実践しているものです。

誤解があっては困りますが、一般的に、パート社員や
アルバイト社員に要求される仕事はmustレベルでは
ないでしょうか。

しかし、イオングループでは、以前パート社員を店長に
登用する異例の人事を実施しました。おそらく、
その対象となった方は、パート社員でありながらも、
canとwantを日頃からコツコツ実践されていたからだと
想像します。


経営者や上司は、常に社員に対して「もっと、もっと…」を
求めますが、逆に社員の立場の方も、仕事を通して
自己成長につなげるために、「もっと、もっと…」を自身に
課してもらえたらと思います。その思いだけでもずいぶん
成長スピードに違いが出てくるものなのです。
企業にとっても個人にとってもmustはあたりまえ、
canやwantに焦点を当てたチャレンジが何より大切だ
という視点を全社で共有したいものです。


月刊フナイ☆メディアより転載)

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