
私は、教育は「共育」(=共に育つこと)だと考えています。
トップが育てば社員も育つ、社員が育てばトップも育つ。
そうした好循環の中でこそ、企業は成長するエネルギーを
保ち、さらに増大させることができるものだと信じます。それ
では、感謝の気持ちを込めてスタートさせていただきます。
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人はほめられるとうれしいもの。でも、そこで謙遜してしま
うのが、いわゆる日本流の“奥ゆかしさ”ともいえるようです。
私がまだ私立の中学・高校の教員をしていた頃、男子
テニス部の監督を担当していました。ある時、私とチーム
を変える大きなひとことに出会いました。それは、女子テ
ニスの伊達公子選手の師匠で、元全日本フェデレーション
カップ監督の小浦猛氏のひとこと。
「佐野さん、君のチームはどう…? あ、あの選手
なかなかいいね!」
「いやあ、先生うちはまだまだですよ…。あの子は
フォアハンドが弱いし、試合でも安定性がないんですよね。」
「佐野さん、監督である君がそういうことを言
っていてはダメだな! 『どう!』って聞かれたら、まず選手
やチームのいいところを並べたてるくらいじゃないと! ほめ
られたら、謙遜するのではなく、『ありがとうございます。すご
いでしょう! その通りなんです!』と答えられないと選手も
君も伸びないよ!」
私にとって、それはそれは大きなひとことでした。素直に
謙虚に受け入れることができると、必ず感謝の表現につ
ながるものです。それからは、いっそ自分自身のことも
含め、ほめていただいたときは、素直にそのままお受け
することにしました。
「佐野さん、がんばってるね!」
「はい、がんばっています! ありがとうございす。」
「君のチームは~がとてもすばらしいね!」
「その通りなんです。ほめていただいてありが
とうございます。そうして長所を見てくださる先
生のチームも~が本当にすばらしいですね!」
言葉は“言霊”であるとよく言われますが、まさしくその
とおり。プラスの言葉があふれると、間違いなくプラスの
環境が生まれるものです。私がこうして自らの姿勢を変
えてから、チームは上昇機運に包まれるようになったの
です。
つづく
(月刊フナイ☆メディアより転載)

