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佐野浩一の『超・人財共育のススメ』 Vol.4「『はい』が人を育てる」 後編

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 私たちはそれが仕事であろうとなかろうと、何か頼みごと
をするとき、どんな相手を選ぶでしょうか。


「自信がありません」

「できません」という人、

できない理由を言う、

つまり言いわけをする人に頼みごとをするでしょうか。

それならば、気持ちよく「はい」と言える人に頼みますよね。


ですから、「はい」と言える人には頼まれごとが集まってきます。
必然的にやるべきことが増えるわけですから、いろんなことに
チャレンジしなければなりません。そうしてチャレンジを重ねる
うちに、その人の力量がアップし、“引き出し”も増えてくるわ
けです。

当社の若手社員にもそういう人がいました。何かあれば、「~
君、これをやってくれるかな」「次はこれをやっておいてほしい」
というように、一日の中で何回名前を呼ばれることかわかりま
せん。「最初はどうして自分ばかり…」とも思ったでしょうが、
彼は一貫して「はい」と言い続けました。


そして、その中で彼は“自然に”育ってきました。今では、当社
の押しも押されぬリーダーとして、社員たちを引っ張ってくれて
います。


 では、なかなか「はい」と言えない人にはどうすればよいの
でしょうか。私は、いろんなヒントを出し続けながら、「はい」
と言えるまで“じっと見ながら待つ”ことにしています。つまり、
その人が「はい」と言えるタイミングをじっくり観察し続け、
「ここぞ!」というところで、少しだけ付加をつけた仕事を
与えてみるのです。


これは、平素から“見て”いなければ決してできません。
少々時間もかかってしまいます。しかし、そのようにしている
と、とてもうれしいできごとに遭遇するものです。


潜在能力は高いが、謙虚で真面目なせいか、仕事になか
なか自信が持てなかったある社員に、あえて仕事が立て
込んでいる状況下で、ある仕事を頼んでみたのです。答
えは「はい、やらせていただきます!」 「よし、やった!」 
私の代役を頼んだので、それなりにプレッシャーもあった
でしょうが、見事に彼女は高いレベルで仕上げてくれました。


「ありがとう! おかげで助かったよ!」と電話をしたところ、
彼女は次のように答えてくれたのです。

 「やらせていただいて、ありがとうございました!」

 「はい」のおまけに「ありがとうございました」

という言葉までついてきました。これでもう大丈夫。彼女が
その後大きく成長を続けていることは、言うまでもありません。


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 ところで、皆さんに一度観察していただきたいことがあるの
です。いつもあなたのそばにいる人、いつもなぜかあなたの
まわりをウロウロしている人、あなたのことをどこからか見て
いる人。


そして、「あのさ…」とまわりを見わたしながら言うと、必ず目
があって、「はい!」と返事をしてくれる人。あなたがどのよう
な立場であれ、こういう人たちの存在にぜひ気づいてほしい
のです。もしかしたら、その人はあなたの力になりたい、また
はあなたに育ててほしいとサインを送っているのかもしれま
せん。


だから、あなたの近くにいて、いつでも「はい!」と言う準備を
しているのです。そんな大切な人材を見逃してしまっては、
それこそ大きな損失につながると思われませんか…?


「はい」が人を育てる。だから人っておもしろい…。


月刊フナイ☆メディアより転載)

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