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佐野浩一の『超・人財共育のススメ』 Vol.8「アイコンタクト」後編

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伝説のアイコンタクトといえば、数々の名勝負を演じた
伝説のピッチャー・江夏豊氏(当時広島東洋カープ)の
エピソード。


1979年11月4日、近鉄×広島の日本シリーズ第7戦。
広島が1点リードのまま、9回裏の近鉄の攻撃。7回
裏からマウンドに上がっていた広島のリリーフエース・
江夏投手は、ヒットと盗塁、エラーで攻め立てられ、
無死三塁のピンチを招きました。そこから四球と敬遠で
無死満塁という一打逆転サヨナラの場面。


ここから江夏は代打佐々木を三振に取り、一死。
次の打者・石渡のところで、江夏は彼の1球目の
見逃し方と一塁走者の眼の動きからスクイズを
見抜き、2球目にカーブの握りでわざと投球動作を
遅らせたうえ、打者の動きを見ながらカーブを外角
高めに大きく外しました。


これにより、石渡はスクイズを空振り、三塁走者は
三本間でタッチアウトとなったのです。
その後、石渡は三振に倒れ、広島の日本一が決定。
9回だけで21球を投げた江夏投手は胴上げ投手と
なりました。


これが、今でもファンに語り継がれる「江夏の21球」です。
江夏氏のアイコンタクト能力は、まさに数えきれない
経験とレベルの高い技術と感性に裏打ちされたもの
ではありますが、私たちが学ぶべき要素が多く含まれた
エピソードのひとつであると思います。


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私たちが組織の中で仕事を進める場合、チームプレーが
要求されることは少なくありません。
その中で、“気づく人”と“気づかない人”の差は大変
大きなものといえます。
人間は、ありがたくも様々な
コミュニケーション手段を持っていますが、言葉を使わない
コミュニケーション能力(ノンバーバルコミュニケーション)に
気づきの“差”が現れるのではないかと思っています。
極論すれば、“五感をフル活用して仕事をする感覚”が
必要なのです。


アイコンタクトはまさにそのひとつ。チームメイトが何を
どのようにしたいのか、目の前のお客様が今何を考えて
いるのか、賛成なのか、反対なのか、うまくいく状況なのか、
そうではないのか、相手は自分をどのように思っているのか…。
目を見つめる習慣は、相手の主張や考えをキャッチする
ことはもちろん、場を読む力の向上にもつながります。
場を読める人は、仕事ができるうえに、信頼できる仲間
づくりもうまいといえるのではないでしょうか。


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エゴはどうしても目に出てしまいます。
「自分が、自分が…」と思っている人の目は、近くで他の
人がほめられていたりすると、急に険しくなります。
逆に、自分がほめられている時には、必ず他のメンバーが
自分に注目していることを確認しようとする目つきをして
います。


エゴの強い人は常にまわりを気にしているので、
目線が落ち着かないのです。
一方、エゴの少ない人は落ち着いています。他人が
ほめられていると、自分も嬉しそうです。よく観察すると、
その人の目も笑っています。


目はウソをつきません。不安定な視線はそのまま不安定な
心的状況を表現しているといえそうです。まずは、“しっかり
見つめ、しっかり受け止める”習慣をつけたいものです。
そうすれば、必然的に心も安定し、相手や周囲を思いやる
気持ちも育ってくるでしょう。意識してアイコンタクトを行って
みてください。目は口ほどにものをいうのです。

「アイコンタクト」が人を育てる…。だから、人っておもしろい。


月刊フナイ☆メディアより転載)

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