
「お水を買うなんて……?!」
ボトル入りのミネラルウォーターが登場したころ、
そう思った方も少なくなかったようです。
水道蛇口や水道管自体に取り付ける浄水器
なども、当時は超ぜいたく品だったように記憶
しています。
今では、お水を買うことはあたりまえになり
ました。よいお水を求めて、消費者である
私たちは、よりよいものに対するアンテナを
広げているのが現状です。同じような現象が
再び起こりうるとすれば、次は空気ではないかと
思っています。
空気清浄機、マイナスイオン発生器など、
よりよい空気を求める風潮は高まっています。
酸素バーなどが繁盛しているのを見ると、
もはやよりよい空気は、“買い求める”時代に
入ったと言わざるを得ません。このままいくと……。
日常生活に酸素ボンベが必要な時代が来る
かも知れません……。
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私たちが飲み水として利用できる水は限られて
います。実は、全体の98%が海水で、淡水は2%、
その大部分は南極や北極の氷山などで、私たち
陸上生物が利用できる水は全体の0.01%にも
満たないのです。仮にこの水が枯渇したリ、
汚染されるとどうなるでしょうか?
答はカンタン。すべての生物が絶滅します。
日本人は平和ボケしているとよくいわれます。
私たちは“普通に”水を使い、飲んでいます。
しかし、水不足に困っている人々は何とこの
地球上に約17億人もいるのです。
不衛生な水しか得られないために、実は毎日
6千人(年間200万人以上)もの人々が亡くなって
います。(国連水資源報告書)
水不足の地域では、干ばつや地下水の減少、
湖沼が小さくなるなど、食糧を作るための
農業用水や飲み水さえ十分に得られなくなって
います。
ちなみに、1kgの穀物の生産には、普通その
千倍以上、つまり1トン以上の水が必要です。
水不足は、そのまま食料不足へとつながります。
近年の人口増加に伴い、食糧を増産するため、
乾燥地帯で灌漑農業が広がっています。
このことで、さらに大量の水が必要となりました。
黄河やアラル海が干上がった原因は、上流域で
大量の水を河川からくみ出したため引き起こされた
のです。
世界の食糧生産の4割以上を支えている
灌漑農業は、その生産量を維持することが難しく、
このままでは大規模な食糧不足は避けて通れない
ようです。

病気になってから、健康の大切さを実感するとはよく
いわれることですが、世界的に水が不足するように
なってから、水の存在に感謝しても、ときすでに遅し……。
国連の調査によれば、2025年には50億人が飲み水
にさえ不足すると予測されています。
まずは、“水”という存在自体に感謝したいものです。
その感謝すべき水の消費量を減らすためにも、節水に
努めたいですね。まず、蛇口をこまめに締めること。
これがすべての基本。「有限」だと意識すれば、節約は
案外カンタンです。
お風呂の残り湯を、洗濯などに活用する。シャンプーや
台所用洗剤の量を減らす。洗車の回数を減らす。
ベランダなどで雨水をためておくと、お花などの水やりに
使える。トイレでの水洗回数を減らす。……など、など。
私たち日本人は、一人一日あたり、直接的、間接的に、
2千ℓもの水を使っています。これは、中国の約2倍、
最低必要量といわれる30ℓ(カンボジア、エチオピア
などの使用量にあたる)の何と66倍以上!
感謝すれば、減らせる?!マジメにそう思っています。
大人がそうすれば、子どもたちも感謝してくれる。
これが水を大切にする基本線だと思うのです。

(月刊フナイ☆メディアより転載)

