![]()

「温顔招福」というコトバを聞いたことがある方は
どれくらいおられますか? 実は、船井会長が、
色紙にサインをするときに時折書かれるコトバです。
使われている4つの漢字から、何となく意味は
想像できますよね。
しかし、本当の定義って何だろう……と、あるとき
ふと考えることがありました。いつも、あまりに
さりげなく書かれていますし、私自身もあまり深い
意味を考えることがこれまでなかったのです。
四字熟語辞典なるものをひも解いてみますと、
何と…… のっていません。
「え……、もしかして船井会長がつくったの?」と、
今のところ出所は定かではありません。一度
じっくりお聞きしてみようと思っています。
それにしても、とってもよいコトバだと思われ
ませんか?
というわけで、今月のお題は「温顔招福」で
いかせていただきま~す。
![]()
皆さん、日々の生活の中で、自分のお顔って
どれくらいの頻度で見られますか?お出かけ
前のメイクのとき、ひげそりのとき、着替えのとき、
お風呂で体や頭を洗うとき……。
おおよそプライベートな時間が多いと思われます。
最近では、電車などでメイクなおしをする女性が
目立つようになりましたが、これもまた感覚的には
その延長線上にあるものと想像できます。
さてさて、人が輝いて見える瞬間。そのとき、
私たちはどこを見てそのように判断するでしょうか?
その人の所作や態度などからそう見えることも
ありますが、ほとんどは顔、つまり表情を見て
判断しますよね。人は外見で判断してはいけないと
いわれますが、やはり外見は大事だと思います。
にもかかわらず、歌手や俳優やコメディアンなど、
一部の特別な職業の方々を除いては、案外自分の
顔や表情を気にしていないのが普通ではないで
しょうか?
私どもの会社では、ある経営者が著書に書かれて
いたことを参考にして、電話の横にカガミを置いて
います。つまり、お客様とお話をするときの表情を
チェックすることが目的です。電話では相手のお顔は
見えませんが、自分自身の表情や姿勢は電話線を
通じて相手に伝わっていることが多いように私は思います。
だから、同じ電話をするなら、よい顔でしてもらいたいと
思って、スタッフにカガミをプレゼントしたのです。
「カガミで自分の表情を確認しながらお電話を!」
といっても、恥ずかしながらなかなか定着しないことも
事実ですが、これからもあきらめずいい続けていくことで、
徹底させたいと願っています。
![]()
船井会長は、まさしく「温顔」。とてもすばらしい
お顔をされています。おだやかで、やさしく、
温かい表情は、人間・船井幸雄のシンボルと
いってもよいでしょう。
しかし、“ケンカの船井”と呼ばれた時代には、
それはそれはコワイお顔をされていました。
ちょっと見てみたいな……という方は、
「99.9%成功する 経営のコツ」(2000年8月・
ビジネス社刊)の56ページをご覧になってください。
そのお顔と今のお顔を比べると、表情にも73年
生きてこられた証があるのだな……と、私はいつも
思います。そして、何よりも心の持ち方によって、
顔は大きく変化するということがわかります。
今では、いつもニコニコ穏やかな船井会長。
どんなことがあっても、木鶏のごとく変わりません。
しかしながら、私のような凡人には、いつもいつも
温顔でいることは至難の業です。何かハプニングが
起こったり、自分にとってよくないことがあれば、
気づかないうちにとってもコワイ顔をしていることが
あるのです。
つまり、自分の周囲に起こることすべてを包み込んで
しまえる器に達していないということでしょう。温顔で
い続けることと、心に余裕を持っていることとは、
このように大きなつながりがあるのだろうと思います。
顔は、人間にとって「玄関」のようなものです。
だからといって、「表情だけ無理やりつくった顔」では、
出会う人々によい波動をプレゼントすることはでき
ません。
ある経営コンサルタントの言葉を借りると、人間の
第一印象というのは6秒程度できまり、第一印象が
悪ければ、それをよくするのにかかる時間は何と
20分以上といいます。ということは、お店などでの
接客においては、お客様の滞留時間が15分以下の
場合が多いので、もはや逆転不可能ということに
なります。そうした点で、第一印象はとっても大切
なのです。
初対面の人の緊張感をほぐすのに最適なのは、
やっぱり笑顔ですよね。だから、笑顔や温顔の
生みだす力は、とっても大きいものだと思います。
男前であったり、美しかったりということではなく、
その人の人間性がかもし出す顔の表情には、
想像以上に大きな「力」があるのだと思います。
(月刊フナイ☆メディアより転載)

