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船井流「上手な生き方・経営法」Vol.22 ◆何のために働くか?◆

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今回は働くことの意味についてお話したいと思います。
私は、人それぞれに役割があり、それを果たすために
生まれてきたのだと考えています。それぞれの仕事に
ついても、その役割を果たすための手段であると
考えるとよくわかります。


今回は、株式会社S・Yワークス代表(前・船井総研役員)
である佐藤芳直君が
「できるアイツの5つの仕事の急所」(2000年大和出版刊)
という書物に書いていたエピソードから、考えてみたいと
思います。


 
「君は何のために働くのだね。」

素晴らしい笑顔で船井会長は切り出した。
呆気にとられ、絶句する私に船井会長は畳みかける。
 
「人間誰にも役割がある。
その役割を果たすために働くのだよ。」
 
役割を果たすには、まずその役割を発見することだ。
そのためには人一倍働くこと。
 
「一所懸命働くと何がある?」
 
「・・・・・」
 
「世のために役立つ人間になる。
人のために何かができる。そして」
「君自身が大きくなるじゃないか!」
 
少しずつ少しずつ、さびついていた頭が覚醒している、
そんな感動が体に拡がっていた。
それまで、経験したことのない感動。

「世の中にはな、偶然ということはないのだよ」
 
もう夕日は輝きを失い、茜雲が西の空で
夕暮れを演出している。
今日この一日、確かに私にとって偶然の一日ではない。
私は、今なぜここにいるのだろう。この船井幸雄という
初めて会う人に人に、何を教わるためにいるのだろう。
 
「世の中で起こることは、すべて必要必然なんだ。
偶然というものは一つとしてないんだよ」
 
「私が今ここにいて、社長(当時)のお話を
聞いていることもですね」
 
「そう、そうだな。とすると、この時にも役割がある。君はな」
 
一呼吸があった、そう覚えている。
この一呼吸、私は次に初対面の船井幸雄会長が
何を言うか、判っていたように思う。思った。
 
「私と会って」
 
「はい!」
 
「君が将来どうすべきか、どう生きるのが正しいのかを
判るため、かな」
そう、君の役割は何だろう。それを発見しなさい。
一日も早く。
「そのためには、我社は最高の環境だと思うよ」
 
理由はその時整理できなかった。
しかしとても興奮していた。感動もしていた。
数多くの企業を回ったが、働く理由を語ってくれた
トップは一人もいなかった。哲学(といってもよいと思う)を
一人の若造に笑顔で、納得できるように語ってくれる
トップは一人もいなかった。


人間として生まれてきた目的は、大きくいって、
人財になり、他人を巻き込み、協力してもらって、
世の中をよくすることだと思います。
また、できるだけ多くの人財をつくることといっても
よさそうです。人は何か「大きな意思」、サムシング・
グレートによって生かされているように思います。


人は一所懸命働くことによって、自分の長所を見つけ、
伸ばし、さらには自分の役割や使命を知ることが
できるのです。つまり、この地球上に生まれ、
生きている(生かされている)役割を見つけることが、
楽しく上手に生きるコツということになります。


(船井幸雄談、文責・佐野浩一)

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