
~ロシアの文豪トルストイからの教訓~
さて、皆さんもよくご存知のロシアの文豪トルストイは、
ある時次のような体験を書いています。おもしろいの
で、まずはお読みください。
『トルストイが自転車に乗り始めた頃の話です。彼が
ペダルをこいでいくと前方に石が転がっているのが
目に入ってきました。彼は、なんとかしてそれを避け
ようと、その石をにらみながら、懸命にハンドルを握
っていました。ところが、その石を見つめれば見つめ
るほど、自転車はそのほうへ近づいていき、とうとう
彼は、石にぶつかって転んでしまったというお話です。』
トルストイのこの文章は、ものごとのマイナス要因
ばかり気にしていると、結局その通りになってしまう、
だからそんなことは気にせず、もっと楽天的に生きよ、
という意味のひとつの教訓を含んでいます。
また、アメリカの哲学者、心理学者であるジョセフ
・マーフィの理論を一言で要約すると、次のようにな
ります。「よいと思えばよいことが起こり、悪いと思え
ば悪いことが起こる。だから、よいことを思おう」。
伸びる人、成功する人は、間違いなくプラス発想型
人間です。プラス発想をすると、ものごとが自然に
プラスの方向に展開していくからだと考えられます。
私たちのまわりに起こることは、すべて必要、必然
です。そして、それをベストにするべく私たちは努力
しなければならないのです。その努力とは、まさに学
ぶことを指します。自分の知らないこと、びっくりした
こと、不本意なこと・・・。すべてを必要、必然だと思え
るためには、素直に事実を受け入れ、できることなら
ばなぜそうなるのかを勉強することが大切です。
もちろん、すべてをあるがままに受け入れるということ
は、身の回りに起こる事象だけにとどまらず、自己に
対しても、他者に対しても同様です。「過去オール善」、
「他者オール肯定」の考え方は、まさにこの考え方を
ひとことで表現したものにほかなりません。
~幸福に生きる3か条~
ここで、幸福に生きる3カ条にふれてみたいと思いま
す。それは、「過去を肯定する」、「現在を前向きに生
きる」、「未来に夢を持つ」という3点です。
もっとしぼれば、未来に大きな夢を持つということになり
ます。未来を明るく描き、そこに実現可能な夢を設定し
ます。そうすることで、つらい過去も、苦しい現在も、未
来の光に照らされ明るく色づきはじめます。
未来を希望的に描くには、未来を知ることが必要です。
つまり、この先どうなっていくのかをよく勉強して知ろう
とすることが 肝要です。知らないことを知ることが、
不安を取り除き未来に夢を持つコツなのです。
日々の生活や仕事に疲れるのもやむを得ないこと
ではありますが、目先のことだけでなく、5年、10年
先の目標を決めて勉強に励めば、必ずや「希望」が
見えてくるものなのです。
一方、人の価値観には多様性がありますから、あ
なたと違うからといって、人を批判してはいけません。
人はすべて違うのですから、あなた自身の尺度だけ
で判断してはいけないのです。ですから、違いにこだ
わるのではなく、違いを認め、好きになることが何より
も大切です。そして、できればその人の長所とつき
あい、お互いの長所を高めあいながら付き合うことが
できれば最高です。
船井流「プラス発想」の考え方をまとめますと、すべ
てを素直に、謙虚に受け入れられるよう日頃からくせ
づけをし、勉強ぐせをつけておくということになるよう
です。皆さんも、できるだけ「プラス発想」し、明るく
前向きに生きてください。そうすれば、おのずと人
相がよくなり、ツキを呼び、幸せな生活をおくること
ができると思います。
(船井幸雄・談/文責・佐野浩一)

