佐野浩一の夢つづり20210111
ある研究によれば、2つ以上のことを遜色なく処理できる脳を持っているのは、残念ながらわずか2.5%の人でしかありません。「クルマを運転する」と「スマホを使う」といった単純な2つの行為を重ねるだけで、重大な事故につながる前方不注意が起こるのはそのためです。さらにテクノロジーに関して言えば、大多数の人を巻き込んでいるのが、パソコンやスマホによる「検索」という行為です。溢れる情報のなかから「あらかじめ自分に必要だとわかっている情報」だけを素早く読み取るという行為が、日常になっています。その結果、私たちの眼は「探し物を見つけるために見ている」あるいは、「何かを期待しながら見ている」時間が、圧倒的に長くなっています。つまり、「純粋によく見る」という行為をしていないのです。
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