第4回 春とお肌のメカニズムを知って、身体の中からきれいになる!
春です!近頃はポカポカ陽気を超えて真夏日などと言われる日があったかと思えば、急に冷え込むなど、お天気がまだ不安定ですね。東北のほうでは雪が残っているところもあるようですよ。
ここ数年は特に3月くらいになると三寒四温の日が続く傾向が高まったように感じます。三寒四温とはご存知の通り、三日ほど寒い日が続いた後に、四日くらい暖かい日が続き、これを交互に繰り返す自然現象のことですが、こういった大気のアップダウンは、ヒトの心身にも不安定な影響を与え、結果的にお肌も荒れやすくなるようです。
毎年春になると肌荒れで悩む方は少なくありません。吹き出物が出てきたり、乾燥が進んでカサつきやシワが悪化したり、いつの間にかお顔がくすんでいたり・・・・・・。今回は、こういったお肌のトラブルや加齢現象の急速な進行と、春ならではの要因との関係を知って美肌の守り方、育み方を学びましょう。
「春の美肌」の大敵は不安定な大気の変化による心身の不調です。不調といってもそれが必ずしも病気といったわかりやすい形で現れるとは限りません。むしろなんとなくだるい、なんとなく身体が重い、なんとなく食欲がないといったような、まだ病気には至らない「未病」の症状が感じられる方のほうが多いでしょう。
このなんとなく○○○は、心身のバランスが崩れて調子が狂ってきているというシグナルです。身体では胃腸の調子がダウンしてきている場合があります。消化力が落ちてくると食欲が落ちるばかりではなく、疲れやすくなったり、身体が冷えたり、代謝力、免疫力の低下に繋がる可能性が出てくるのです。そうなると、お肌の血色は悪くなり、新陳代謝も落ちますから、角化が鈍ってダメージに弱い、傷みやすい状態になってしまいます。
特に乾燥しやすい傾向にある方は、お肌のカサつき、くすみ、小ジワに出やすく、オイリーな傾向の方は、ニキビや吹き出物の悪化、お肌表面のカサつき、ごわつき、くすみ、小ジワなどに出やすいようです。
この不安定な季節に身体をより安定的に保つコツは、
①身体を冷やさないようにすること
②規則的なお食事を心がけること
③早寝をすることです。
①の身体を冷やさないようにすることとは、入浴時にシャワーだけで済まさずに湯船に浸かることや、特に足元(脛)を冷やさないようにすることです。暖かい日でも油断して素足で過ごすことは避けるのが無難です。
例えば、ゴルフ場などで長時間、風や紫外線にさらされるようなことはできるだけ避けると良いでしょう。今年の3月くらいは特に風にさらされて唇が腫れ上がったという話を何人かのヒト達から耳にしました。長時間風にさらされること自体が身体を冷やし、乾燥させて、心身の不安定さを悪化させることにも繋がります。もし、長時間風にさらされてしまい、お肌がカサカサになってしまったら、熱過ぎない湯船で半身浴などをして身体を温めて、早寝をします。お肌にはノーマルタイプの乳液を目元などの気になる部分にやや多めに重ねましょう。
②の規則的なお食事を心がけることとは、できるだけ毎日同じくらいの時間に、その方の適量のお食事をするということです。胃腸の消化力がかなり不安定になっているヒトの特徴として、食欲が落ちたかと思えば、急にたくさん食べたりと、お食事にムラが出てくるパターンがあります。こういった不安定になっている消化力の感覚に振り回されて食事をしていると、ますます消化力が落ちて、代謝も落ちるといった負の連鎖に陥ることもありますから、無理をしない範囲で調整し、できるだけ温かく、新鮮な、できたての消化に優しいメニューを適切な量だけ摂るようにして胃腸を立て直しましょう。
こうした食欲のムラが出ているときは、ニキビや吹き出物が悪化することがあります。お煎餅やチョコレート、アイスクリーム、揚げ物などを控え、油を多く含んだ化粧品も使わないようにするといいでしょう。そして、お肌を清潔に保ち、洗顔時やメイク落としのときに患部をこすったり、押したりと刺激を与えることも避けます。
③の早寝をすることとは、夜の22時から22時半には就寝することを心がけることです。心身の不安定さは寝不足をすることによってどんどん悪化します。逆に言えば、睡眠を整えることで簡単に心身を整え、美肌を保つことができるとも言えます。多忙な現代人には22時の就寝は難しいと感じられるかもしれませんが、やるべきことを夜から朝の時間帯にスライドさせて、生活のリズムを変えるということは価値あるチャレンジです。これだけでもお肌の色・ツヤ・張りが変わってきます。
この3つのポイントを頭に入れて生活習慣をできるだけ見直してみることが、春の肌荒れを回避し、美肌への近道になります。
そして、以前このコラムの『第1回「温める」と「クルクル洗顔」で冬の美肌づくり』でご紹介した、「美しい素肌を育む クルクル30秒洗顔 メソッド」を実践してみてください。春の大気と身体の不安定さによって乾燥した表皮が整えられ、しっとり柔らかなお肌がよみがえって来るはずですよ。
■□■プロフィール■□■
編集者・美容家
出版社勤務を経てフリーランスに。
アーユルヴェーダをはじめとする東洋哲学やキネシオロジーなど、自然法則に基づく美容と健康の知識を独自の視点でまとめ上げ、執筆活動や講演を通して提供。
心・身体・スピリットにアプローチし、ヒトが幸福になるためのトータルな美容と健康を提唱。多数の講座を主催する。
『美しい素肌を育むスキンケア講座』『素肌ケアとすっぴんメイク講座』 『年末年始の冬太りを解消する お正月スペシャル講座』 『眠ってハッピー! 運が良くなるぐっすり睡眠講座』
以上、朝日カルチャーセンターの新宿校、立川校にて開講。
『自分BODYへの帰り方』…心編・運動編・体質別&食編 『笑えない人生も笑い飛ばす 笑いヨガ講座』以上、Ryu du Ryu講座で開講。その他、講座依頼も随時受付中。出張講座も歓迎。
健康・美容・幸福に関する書籍の企画、雑誌編集、広告など幅広く活動。
■朝日カルチャーセンター新宿校 ℡:03-3344-1941
http://www.asahiculture.com/shinjuku/topics/index.html
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