本物研だより

特集

私+ほんもの【vol.1 今野枝履子さん】

撮影/和氣 淳


「クオリティ オブ ライフ」‐‐自分らしく、より豊かで幸せな人生を送るという意味を持つこの言葉は、ご存知の通り収入や財産による生活レベルの高さを指すというよりも、むしろどれだけ人間らしく、自分らしく生き、そのヒトなりの幸福を見出しているかということに重きを置いたものです。

皆さんは自分らしいライフスタイルで、毎日をイキイキと過ごしていらっしゃいますか? もうすでに独自のライフスタイルをお持ちの方も、これから確立したいと思っている方も、ここで少しだけ立ち止まって、ご一緒に「クオリティ オブ ライフ」について考えてみませんか?

これは私の勝手な持論ですが、ヒトは30代に入ったら自分のスタイルを持つとことが大切だと思ってきました。一般的に20代は10代からの移行期であり、社会を知り、自分を知り、大人としての最初のベースを作る時代です。そして、30代に入る頃には自分の役割や、在り方などさまざまに「マイ スタイル」と言えるものが見え始めてくるでしょう。そして、40代、50代、60代と深められていき、変化し、進化していくのではないでしょうか。

「クオリティ オブ ライフ」を生きることは決して難しいことではありませんまずは自分にとってワクワクしたり、嬉しくなったり、本当の意味でらくになることとは一体何かということを素直に感じてみることです。そして、ゆったりと自分をみつめ、自分を知り、本当に必要なことを少しずつ始める、ただそれだけです。

自分らしく、より豊かに、幸せに生きるために、人生の質を上げていくということが「クオリティ オブ ライフ」ですが、これを独自のライフスタイルで構築していこうとするとき、いくつかのアプローチがあります。それは「心身の健康」「調和的な人間関係」「仕事」「教育」「レクリエーション」など。特に最初に挙げた「心身の健康」に対して自分に合ったライフスタイルを持つことは人生の基盤を作ることとなり、これがあってこそ、そのほかの「調和的な人間関係」などが本当の意味で可能になっていくのだと思います。

 

ここ十数年、私も自分の「心身の健康」と向き合ってきましたが、ライフスタイルの中に組み込まれた習慣の中で、最も重要で効果があると実感しているものの一つに朝のウオーキングがあります。当初、ウオーキングにこれほどの意味深さやパワーのもとがあるとは予測していませんでした。


ウオーキングを始めるきっかけは、あるキネシオロジストの方との出会いからでした。ちなみにキネシオロジストとは、キネシオロジーというカイロプラティックなどがベースとなった療法を扱うヒトのことです。たまたまその方を紹介され、10分くらい立ち話をしたのですが、そのときに「毎日ウオーキングをするといいですよ。ウオーキングはあなたにとって仕事よりも大切だよ」と教えてくれたのです。

仕事よりも優先すべきとまで言われたこともあり、私はウオーキングを始めることにしました。その時、いくつかの条件とルールを決めたのです。一つは基本的に朝から昼の時間帯にウオーキングすること。1日30分までを厳守すること。無理をしないこと。できなかった自分を許して、何度でもまた再開すること。とにかく続けてみること。

ウオーキングを始めて、たくさんのことに気づきました。驚いたのは、ただ歩いただけなのに最初の2~3日で背中や腕、お腹の辺りが筋肉痛になったことです。それまでにもヨーガのアーサナや太陽礼拝を続けていましたから、多少の運動はしていたわけですが、ヒトの身体の基本である“歩く”ということが、こんなにも全身運動であることに改めて気づかされたのです。

そして、次に歩くペースと呼吸について気づかされました。最初に早すぎず遅すぎずといった自分のペースと呼吸を掴み、それをキープしながら歩くのですが、正面からハァハァと息切れしながらおじいさんが走って来ると、その呼吸の影響を受けて自分の呼吸も乱れ、簡単にペースが狂うということに驚かされました。ヒトとヒトは互いに影響し合っているとは聞いていましたが、こんなにも繊細に反応が起こっているという体験は目からうろこだったのです。もちろん、こういった反応には個人差があると思いますが、このことに気づくことがきっかけで、さまざまなシーンで自分のペースを保つコツが、徐々にできていったように思います。

歩くことは人生を生きることに似ています。晴れの日もあれば、雨の日もあり、体調によっては早く歩ける日もあれば、そうはいかない日もあることも実感しました。そうして歩いて行くことで、自分の人生の歩み方もだんだんと掴めてきたかもしれません。無理ができない日の自分をダメな自分とは思わず、今日はそういう日なのだと受け入れてゆっくり生きる、調子が上がっている日には、その勢いに乗って仕事も一気に片付けるなんてことができるようになってきます。忙しさにかまけてしばらくウオーキングができない日が続いても、そんな自分のブレイクダウンを許し、まあいいかと思う。そう思うことで、またすぐにやり直すことができる。こんなふうにゆるく自分を受け止めることも継続のコツなのかもしれません。

そんなふうにウオーキングを続けて5年くらい経ちますが、先日、スポーツクラブの計測器で身体の状態を測ってもらう機会がありました。その計測器には、体重、代謝力、筋肉率などが詳細に出るのですが、計測してくださった若い女性のインストラクターの方が驚きながらこう言ったのです。「あの、スポーツクラブには通ったことがないと伺いましたが、何かご自分で運動とかされているんですか?」「はい。ヨーガの体操を1日15分くらい10年続けているのと、ウオーキング30分を5年くらいですが。できない日もあるんですけどね」「すごい! 続けることって本当に効くんですね! 今野さん、代謝力も年齢の平均をずっと超えていて、あと少し筋肉をつければアスリート並みなんですよ!」

正直、棚ボタ的に嬉しかったです。自分の続けてきたことが身体を養うポイントを押さえたものであることは知っていましたが、そんなに実っているなんて想像していませんでした。先日も大勢で結構険しい登山をしましたが、同年代くらいの女性が筋肉痛を訴える中、私はまったく筋肉痛にはなりませんでした。

ヨーガの体操やウオーキングは、体力増強に主眼を置いて始めたものでしたが、身体のみならず、心にも良い作用がたくさんあるということにも気づきました。身体の筋肉とは、身体と心を支えるものなのです。それを簡単に叶えてくれるものの一つがウオーキングです。いつの間にかウオーキングは私の「クオリティ オブ ライフ」のもととなっていたのです。

筋肉がしっかりと心身を支え始めると、自然とヒトと真っ直ぐに向き合う力が上がってくるように感じます。また、ウオーキングに慣れてくると五感をフル活動させて全身で空や雲、太陽の光、風、空間、ヒト、動物などを一体として感じられるようになります。こういう時、自然と笑顔がこぼれたりします。こんなふうに自然体でいられるようになったせいか、よくウオーキング中に知らない方から話しかけていただくようになりました。ある時は小学生の男の子や中学生の女の子、ある時は犬のお散歩をしている40代くらいの女性や男性、ご年配の優雅な老婦人や元気いっぱいのお爺さんまで、本当にさまざまな方たちが笑顔を向けてくださいます。

こうして毎日の小さな習慣を持つことは、目に映る世界を変容させます。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私という存在の在り方が肉体を通して自然に変化し、それに伴ってまわりの世界が変容するのです。道を歩いていても知らぬふりが当たり前の都会で、声を掛け合う世界が簡単に現れ出すのです。

毎日ウオーキングを続けることは、時に大変だったり、忙しくて無理と思えたり、面倒だったりすることもあるでしょう。そんな時、私は最初に決めたルールに従って無理をしません。でも、そこからダラダラと止めてしまうこともしないのです。ゆるく構えながら、時々ちょっとだけ頑張る‐‐これが「クオリティ オブ ライフ」へ向かうライフスタイルづくりのコツであり、輝く笑顔を手に入れる秘訣です。

 

「クオリティ オブ ライフ」を追求していくと、毎日の暮らしに欠かせないアイテムに出会うものです。自分らしさをサポートしてくれる、とっておきのお気に入りが私にもいくつかありますのでご紹介しましょう。


皆さんにも是非お勧めしたいのは夏になると欠かせない「ローズのお香」です。昨年から猛暑であるにもかかわらず節電をしなければならない状況ですが、熱の質が高くなり過ぎた場合、バラが鎮静効果を発揮してくれます。暑い夏の日にお部屋で「ローズのお香」を焚くと気温を下げるわけではないのに、熱の質が鎮静されてとても心地よい空間になります。このクールダウンの心地よさはたまりません。心を落ち着かせてイライラなども治める効果があります。

もう一つ、香りのとっておきがあります。こちらは通年活躍するアイテムで、こうして集中して原稿を書きたいときや、1日中忙しくしてくたびれてしまったとき、また、気分をリフレッシュしたいときなどに使っている「サーキュエッセンス」です。

これは手のひらにつけて軽く擦ってから吸引するのですが、散漫になった意識がスーッと収束して落ち着く感じが心地良く、使いたいときに気軽に使っています。脳を刺激してチャクラを整えるというものですが、これを吸引すると自分の内側が整う感じがして好きです。

このほかにもお気に入りの香りアイテムがいくつかあります。なぜ香りアイテムにお気に入りが多いのかと考えてみると、うまくマッチングすれば思いのほか効果を実感することができるからです。これには理由があるようで、嗅覚は、そのほかの触覚、味覚、視覚とは違ってダイレクトに脳へ入ると言われています。香りの情報をキャッチする大脳辺縁系は、感情や記憶と関連する脳で、情緒的な部分に作用します。このため、心地よい香りなどを嗅ぐとリラックス効果や元気を促す効果がすぐに得られるというわけです。お気軽で効果が高いのですから、香りのお気に入りがいくつもあるのは、知ってしまえば当然のことなのかもしれません。【「サーキュエッセンス」について詳しく知りたい方はこちら!】

筋肉を重要視する私にはもう一つご紹介したいお気に入りがあります。そのアイテムへと至るにはこんな理由がありました。

もともと筋肉質とは正反対の体質である私は、日頃から背筋と腹筋が衰えないように気をつけていますが、これをウエイトトレーニングでつけることがあまり望ましくはないということに気がつきました。お年頃ということもあり(!?) 筋肉の弱化を感じて上半身を鍛えるウエイトトレーニング週2回のペースで4回くらいしてみたときのことです。早くも見るからに身体が引き締まってきたのです。ところがそれと同時に食欲が落ちて、なんだか吐き気に近い不快感が出てきました。これはウエイトトレーニング以外に原因らしきものが見当たらないと、一旦お休みしたところ吐き気は治まり、食欲が戻ってきたのでした。

これはどういうことかというと、足腰の筋肉が整わないうちに、上半身の筋肉を鍛えてしまうと、バランスが崩れて内臓が締め付けられるという現象が起こった結果でした。身体のつくり方にも順序があるということです。さらに言うと、上半身の筋肉は部分的に鍛えてつくるのではなく、全身運動を行う中で自然に引き締まっていくのが最も望ましいようです。長年ヨーガの体操を続けている私には、ウエイトトレーニングで部分的に筋肉をつけていくことはまるでブロックをかけていくようなこととなって、身体のしなやかさが損なわれるようでした。今はウオーキングを中心に、早歩き、山登り、階段上りなど足腰を鍛える運動に切り替えて気長に上半身強化を目指しています。

さて、話はお気に入りアイテムに戻ります。背筋と腹筋は毎日の歩行だけではなく、日常の姿勢をどれだけ崩さずに過ごせるかでも大きく変わります。デスクワークの多い私は、椅子に座る姿勢が大切になってくるのですが、背筋腹筋がたくさんあるわけではないため、ふと気づくと背中が丸くなっていたりするのです。
ある日、良い姿勢で座り続けるためのサポートアイテムを探そうと、某健康アイテム充実ショップへリサーチに出掛けました。そこで売り場スタッフさん一押しのアイテム「知恵まっと」に出会ったのです。ほかのマットと座り比べてみるとこの「知恵まっと」は背筋が自然に伸びる形で安定します。しかし、その姿勢を保つためには背筋と腹筋が必要なので長く座っていると疲れてもきます。ということは! これを使うことで背筋と腹筋を自然に鍛えることができるのでは、という推測に辿り着きました。

この「知恵まっと」は、長めに使ってみたり、または、時々正しい姿勢をチェックするために使ったりと、そのときの気分や体調によって使い分けています。背筋の伸びた良い姿勢は、呼吸も深くなるのでストレスもたまりづらいし、スタイルもより良く保つことができるので、助かっています。

こんなふうに必要を満たし、また、サポートしてくれるお気に入りアイテムに出会えると嬉しいものです。「クオリティ オブ ライフ」とは、こういった小さな喜びの集大成なのかもしれません。

【「知恵マット」について詳しく知りたい方はこちら!】

毎日の暮らしの質を向上させていく積み重ねは、私たちの幸福を確実に拡大してくれます。「クオリティ オブ ライフ」とは、日々の「今ここ」を充実させ、ヒトの夢を叶えるエネルギーを充満させていくものなのでしょう。

夢とは一体なんでしょうか? きっと一人ひとりの特別な夢があるでしょう。それを敢えて一つの言葉にまとめてしまうならば、とどのつまり「自立」という言葉に収束されるのではないかと思うのです。

たとえば、実業家として成功したい、子供がサッカー選手になる夢を叶えてあげたい、家族を幸せにしたい、アーティストになりたい、高級車に乗りたい、避暑地にセカンドハウスを持ちたいなど、ヒトの夢はさまざまです。しかし、その根底にはそれを叶えることのできるパワフルで自由な自分というものが一貫してあるのではないでしょうか。もちろん、夢は必ずしも自分だけで叶えられるものではありませんし、まるで何もせずにポンと叶えられてしまうことがあるのも事実です。しかし、命の本質は成長したいし、与えたいのです。究極の喜びはそれを叶えるのが自分自身であることと言えるのではないでしょうか? そうなるためには精神的、経済的自立が大切なのです。

夢とは「自立」、自立とは「叶える力」、これを支えるのがボディであり、筋肉なのです。常に例外はあるとしても、通常はこれがなければ始まりません。

ヒトはある一定以上の健康レベルを獲得すると、ハッピーオーラが出てきます。存在するだけで周りのヒトも幸せになり、ただそこにいてほしいと思わせる愛の存在となります。そうなるには高い心身の健康が必要です。健康と幸福は切っても切り離せない、同義語と言ってもいいものかもしれません。

健康であること、より元気な身体を保つことこそが夢を叶える道なのです。

■□■プロフィール■□■

今野枝履子

今野枝履子 こんのえりこ
美容・健康のジャーナリスト
出版社勤務を経てフリーランスに。
アーユルヴェーダをはじめとする東洋哲学やキネシオロジーなど、自然法則に基づく美容と健康の知識を独自の視点でまとめ上げ、執筆活動や講演を通して提供。
心・身体・スピリットにアプローチし、ヒトが幸福になるためのトータルな美容と健康を提唱。多数の講座を主催する。
『美しい素肌を育むスキンケア講座』『素肌ケアとすっぴんメイク講座』 『年末年始の冬太りを解消する お正月スペシャル講座』 『眠ってハッピー! 運が良くなるぐっすり睡眠講座』
以上、朝日カルチャーセンターの新宿校、立川校にて開講。
『自分BODYへの帰り方』…心編・運動編・体質別&食編  『笑えない人生も笑い飛ばす 笑いヨガ講座』以上、Ryu du Ryu講座で開講。その他、講座依頼も随時受付中。出張講座も歓迎。
健康・美容・幸福に関する書籍の企画、雑誌編集、広告など幅広く活動。
■今野枝履子のオフィシャルサイト http://www.kirarihada.net/
■朝日カルチャーセンター新宿校 ℡:03-3344-1941
http://www.asahiculture.com/shinjuku/topics/index.html

■朝日カルチャーセンター立川校 ℡:042-527-6511
http://www.asahiculture.com/tachikawa/

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