本物研だより

特集

第1回 エコを楽しみませんか?~節電~

昨年から電力不足ということで節電を気にされている方が多くいらっしゃると思います。

そこで今回は、“電気”をテーマに役立つ知識をお伝えさせていただきます。

いま、日本では原発の影響から節電が叫ばれ、そして代わりとなる電力はないかという話が出ています。しかし、どんな発電方法にも、二酸化炭素の排出、環境破壊、放射能や大事故など、多くの問題や危険があり「これがいい」と言えるものはありません。二酸化炭素の排出は地球環境に悪影響を及ぼし、特に地球温暖化に大きく影響すると言われています。そのため、このような現状を踏まえると、電力消費を減らすことの方が大切です。その上で、現状のやり方(人口の少ない地域で大規模発電をして都会に送電)から、地域発電、小規模発電に変えていかないといけません。エネルギーについても自給自足、自立と自己責任が良いと考えています。

そもそも電気は必要なのでしょうか?

NHK教育テレビの「大科学実験」を見ていて、面白い実験がありましたのでご紹介します。

メリーゴーランドは電力で動いていますが、どれくらいの電力(何ワット)が必要だと思いますか?

番組で使用したのは3キロワットで動く、比較的小さなメリーゴーランド。そのメリーゴーランドを「人力で発電して動かせるか」という実験です。用意された自転車型発電機を一人が全力でこいでみました。結果は・・・びくともしませんでした。

次に、自転車型人力発電機30台をおとな30人が全力でこぎました。

結果は・・・電飾が点灯しましたが、メリーゴーランドは動きませんでした。

次に、自転車のプロ選手30人が全力でこぎました。なんとメリーゴーランドが動き出したのです!さすがプロ!しかし・・・数分で疲れが来て、メリーゴーランドが遅くなり止まってしまいました。10分と続きませんでした。

30人で3キロワット、つまり1人で100ワットの発電がやっとなのです。1キロワットはエアコン、1キロワットの掃除機、1キロワットのヘアドライヤ―は、10人が全力で発電しなければ使えないのです。電気製品は便利ですが、100ワットなら1人、1キロワットなら10人、10キロワットなら100人が全力で発電する必要があるのです。エレベータやエスカレータは約10キロワットですから、100人が全力で発電しないと動かないのです。それでも数分しか動きませんが。

 

■発電時の二酸化炭素

人間の呼気は1時間に二酸化炭素を34グラム出します。

実際の電力は、日本では1キロワット当たり420グラムの二酸化炭素が出ます。100ワットにつき42グラムですから、この点からも人間は実際の100ワットの発電とほぼ同等です。

つまり100ワットの電力は1人分の二酸化炭素を出し、1キロワットの電力は10人分の二酸化炭素を出し、10キロワットの電力は100人分の二酸化炭素を出しているのです。

 ■電力は、人力よりはるかに効率が悪い

メリーゴーランド(3キロワット)を電力(人力発電)で動かすには30人必要ですが、人力そのもので動かすには3人で回せるでしょう。電力ではなく人力で動かすなら10分の1の人数でいいのです。エレベータ(10キロワット)を電力(人力発電)で動かすには100人必要ですが、人間が人間を担ぐなら、1人で1人を担ぐことができます。仮に10人を担ぐなら10人で担げますから、電力ではなく人力ならやはり10分の1でいいのです。つまり、電力は人間よりもはるかに効率が悪いのです。

 

ピラミッドは、重さ4トンの石を100万個以上切り出し、運び、積み上げています。もしそれを現代の技術でやろうとすると、

ダンプカー、ブルドーザー、クレーンがどれだけいるでしょう。おそらく延べ何万台。どれだけのガソリンがいるでしょう。

おそらく何百万トン。しかし、古代のエジプトでは電気も自動車も使わず、すべて人力です。

出した二酸化炭素は、人々が生きていることでだしているのですから、わざわざピラミッド造りのために出したわけではないのです。

■ローテクは素晴らしい

ローテクとはハイテクの反対。ピラミッドなど古代の建造物はすべてローテクで造られたのです。

「てこ」「ころ」「滑車」「つるべ」の四つでした。

「てこ」は人力を10倍にも100倍にも拡大できる魔法のような技術で、

「ころ」は摩擦や抵抗を限りなく小さくする魔法のような技術です。

「滑車」も「つるべ」も力の方向を変える魔法のような技術です。

昔の人は、このように自然の仕組みを使って巨大な建造物を創ったのです。石油や石炭のチカラを借りず、二酸化炭素を出さずに、人間のチカラを10倍にも100倍にも拡大する方法を知っていたのです。

5000年前の人々のことを考えると、私たちはいったい何をやっているのでしょう。

私たちが日常「便利快適」と思っていること、電気や自動車などは、そのために10倍も100倍もロスをしているのです。それを進歩と呼べるのでしょうか。

 

以上、現代技術の真相が見えてきたのではないでしょうか。

 

節電の方法はたくさんあります。

・テレビをつけている時は明かりを消す。
テレビだけでも明るいのに、部屋の明かりは必要ですか?

・車にあるクーラーをとる。
車にクーラーは必要ですか?窓を開けるだけでもいいのではないでしょうか?パリの地下鉄は冷暖房もなく、クーラー付きの車はほとんどないようです。

・掃除機は週に一回
掃除機は必要ですか?ほうきでも十分ではないでしょうか?

言い出せば、キリがありません。
また、以下のことも私たちにできることです。

○ 日本の現状を知る、周りの人に広く知らせる。

○ 自然エネルギー事業に出資する。

 

生活の中で、節電・省エネを心がけて実行する。

ぜひ、皆様も身近にある電気を意識して、本当に必要か・必要でないかを考えてみて、エコ生活を楽しく実行してみてはいかがでしょうか?

 

■□■プロフィール■□■

NPO法人ネットワーク『地球村』代表高木善之(たかぎ よしゆき)

「美しい地球を子どもたちに」と呼びかけ、環境と平和を中心に、社会問題や生き方について多くの講演を続けている。
1947年大阪府生まれ。大阪大学卒業。パナソニック在職28年、退職し講演や執筆活動に専念。
地球環境、生き方、人間関係、(コミュニケーション、コーチング)などの講演、研修、ワークショップの講師。
著書は、『大震災と原発事故の真相』『幸せな生き方』『コーチング・ワークショップ』
『選択可能な未来』『オーケストラ指揮法』『生きる意味』『非対立の生きかた』『本当の自分』
『ありがとう』『だいじょうぶ』『いのち』『新地球村宣言』 など多数。
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