佐野浩一の夢つづり20210118
現代人の眼は「マルチタスクに心を奪われてそもそも見ていない」「何かを探して/期待して見ている」「なんとなくぼーっと見ている」という3つのモードに支配されています。何の先入観も持たず、眼の前の事物・事象をありのままに理解する「観察」が入る余地がありません。そのため、「見えている」のがあたりまえになっている健常者とは対照的に、なんらかの理由で眼が見えない人のほうが鋭い知覚を有するケースも出てきます。つまり、視覚に依存する健常者のほうが、よく世界が見えていないという逆説的な事態が起こり得るわけです。たまには、時間をつくって、美しい風景や絵画・書などを「観る」豊かさを味わってみたいものですね。
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