佐野浩一の夢つづり20211115
千利休が言った「守破離」の「守」の部分は、まず先人がつくった型に徹底的に従うことです。そうやって先人の美意識を自分の中に取り込みます。茶道で「畳のへりから七つ目の位置に茶入れを置いてください」というような型は、それに従うと実際に美しいのです。型に従うことで美意識を身体化させることができるのです。先人たちが追求した美意識を、その人が残した型を真似ることによって、自分の中に取り込むことができます。その上で「守破離」の「破」や「離」のプロセスは、それを破壊して、もう一回構築し直します。茶道に限らず「道」というものには、そうした美意識を取り込む仕組みが内在していると思います。
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