佐野浩一の夢つづり20220704
近年、心理学の分野において、自己肯定感に関する研究が急激に進んでいます。書店にもやたら自己肯定感をテーマにした書物が数多く並んでいますよね。たしかに、自己肯定感は低いよりは高いほうがよいこともあるのですが、日本人がどちらかというと低く、なおかつ不安傾向が強いことの原因は、遺伝子にあるということもわかってきました。日本人には、不安傾向の強さと関連するとみなされるセロトニントランスポーター遺伝子の配列タイプを持つ人が非常に多いことも分かっています。反対に、日本人には、新奇性を求める傾向と関連するとされるドーパミン受容体遺伝子の配列を持つ人がほとんどいないことも分かっています。つまり、自己肯定感が低いのは、「自分」が原因ではないかもしれないのです。
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