皆さんご存知の“カルシウム” 本当に吸収されていますか?
子どもの頃から、学校の給食で日常的にとってきた牛乳や小魚を通して、私たちは“カルシウム”がとっても大事な栄養素だということを知っています。
今回は、実際に“カルシウム”が私たちにとって「どんな役割を担ってくれているのか?」、また「摂ったカルシウムはしっかり吸収されているのか?」など、カルシウムについてお伝えさせていただきたいと思います。
カルシウムのインタビューにお答えくださるのは、光商事株式会社 営業部 部長の鹿本 剛さんです。
“カルシウム”というと幼い頃からしっかり摂るように言われて育ってきた記憶が強いのですが、本来“カルシウム”とは私たちにとってどうして必要なのでしょうか?
鹿本>カルシウムといえば、骨の形成に必要なものと真っ先に思い浮かべられませんか?
もちろんそのとおり、骨や歯の主成分となるのはカルシウムです。
しかし、カルシウムの役割とはそれだけではありません。
筋肉の収縮・弛緩、血液の凝固作用、神経細胞間の情報伝達、免疫作用、ホルモン分泌の調整、酵素の働きを援助するなど生命維持になくてはならない栄養素です。
しかし、その大切な栄養素が日本人には不足しているといわれています。
国民栄養調査でも毎回カルシウム不足が指摘されています。
国民全体が一日の摂取目標量の8割しか摂取出来ていないのが実情です。
もともと日本の土壌はカルシウムが少ないということが大きな要因になりますが、そのぶん私たち日本人は子どもの頃から国の政策として学校給食に取り入れられた牛乳を飲んできたように、カルシウムは必要なものという認識を経験的に学習してきました。
“カルシウム”には骨の形成だけではない、様々役割があるのですね。
毎日、しっかりと“カルシウム”を摂ることの大切さをあらためて認識させていただきました。
私はなかなか毎日牛乳や小魚を食べることがないので、サプリなどで補わなくてはいけないなとも思いました。
ところで、最近では牛乳に対して懸念するお声をいただくことがあります。
鹿本>牛乳についてお話させていただく前に、普段私たちはカルシウムと一言で呼んでいますが……
そもそもカルシウムは、自然界の中では単体で存在しません。
他の何かの元素と結びついて存在しています。
カルシウムを多く含む食品は、リン酸とカルシウムが結びつき、「リン酸カルシウム」として存在します。風化貝化石や珊瑚、卵殻は、炭酸とカルシウムが結びついた「炭酸カルシウム」です。他にも、野菜は「シュウ酸カルシウム」、昆布や海藻は「アルギン酸カルシウム」という形で存在しています。これらは、“非イオン化カルシウム”と呼ばれています。
食品として摂取された他の元素と結びついた非イオン化カルシウムは、胃で消化され胃液に含まれる胃酸でその結合を解かれ、ここで初めて単体のカルシウムとなります。これをイオン化といいます。そのカルシウムイオンは、腸で吸収され血液を通して、骨や筋肉へと運ばれます。
一方、医薬製剤カルシウムなど一般的にイオン化カルシウムと呼ばれるカルシウムは、吸収力を高める目的で加工製造の段階で、原料となる天然のカルシウムの結合を解き、体内に入る前に人為的にイオン化したカルシウムです。加工食品に添加されているカルシウムも、ジュースなど水溶性にも適し溶けやすいという利点から、イオン化カルシウムが使用されることがあります。
加工製造の段階からイオン化したカルシウムの方が、吸収力を高めるのであれば、こちらの方が良さそうですね。
鹿本>そのようにみえますが、実はそこに問題があります。
体内に入れる前にすでにイオン化されたカルシウムは、吸収スピードが速すぎて急激に血中カルシウム濃度を高めてしまいます。すると副甲状腺ホルモンの分泌が停止し、腎臓は血中カルシウムを排泄します。大量の血中カルシウムが一気に排泄されると、逆に血中カルシウムが減ってしまいます。体内のカルシウムバランスが崩れると生命活動を保てなくなります。そこで、骨に蓄えられていたカルシウムを溶かして血中に補われるのです。この副作用をカルシウムダウン症と呼びます。カルシウムを補う目的で摂取したはずのカルシウムが逆にカルシウム不足を招くとは、怖い話ですよね。
実は、私たち日本人にとっても牛乳はカルシウム欠乏症を起こす(イオン化カルシウム)といわれています。なぜかと申しますと、日本人の85%には、乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ないということと、牛乳の吸収率が速過ぎるため、ホメオスターシス原理(生体恒常性)が働いてしまうためです。
まだサプリメントが現代ほど普及していなかった時代からカルシウム補給型健康食品はたくさん存在しました。これほどカルシウム摂取に対する意識が他のどのミネラルよりも高いにもかかわらず、一向にカルシウム不足は解消されていません。
なぜでしょうか? それはカルシウムは量よりも質が大事であることを重視してこなかったからではないでしょうか……。
カルシウムは、食事を通して食材に含まれる非イオン化状態で摂取し、体内でゆっくりイオン化され吸収されるのが理想です。
欧米人が日本人よりもカルシウムが摂れているのは、欧米にのみ優れたカルシウムサプリメントがあるからではありません。カルシウム豊富な土壌の上に暮らし、カルシウムを多く含んだチーズやヨーグルトなど乳製品やミネラルウォーターを日常的に摂取しているからです。しかし、日本では土壌にカルシウムが乏しく、食生活の習慣も違います。だからこそ、補助食品としてどんなカルシウムを選ぶかが大事なのです。
弊社で取り扱っている「真空カルシウム」について詳しく教えてください。
鹿本>質にこだわりカルシウムを研究されて来られた方がいらっしゃいます。
川村昇山先生(札幌弘漢院法院院長)です。
川村昇山先生は、風化貝化石カルシウムを使い、お年寄りの骨粗鬆症や、ひざの痛みなどの様々な生活習慣病の改善と治癒例の臨床データを数多く有しておられるカルシウム研究の第一人者です。
「真空カルシウム」は、波動法製造という自然塩・健康食品製造会社の創始者である故阿部祥二先生が、川村昇山先生が研究されていた北海道八雲地方の風化貝化石カルシウムを普及するために、1982年に食事に入れて食べることもできる粉末のカルシウム含有食品として商品化されました。
この良質な風化貝化石カルシウムは、北海道の南部渡島半島に位置する八雲町という日本で唯一太平洋と日本海の両方に面する町で採掘されます。
日本列島が誕生した約2500万年前。八雲地方は突然、隆起により海底から陸に現れました。その際に行き場を失ったカミオニシキ貝は、陸に上げられ長い間山肌に晒され、風化により化石となりました。
近年、この風化貝化石にソマチットが生息するのでは? という説が発表されました。 ソマチットとは、人体の恒常性機能を活性化する不死の微小生命体で、人の血液の中にも存在するといわれ、自然の食品にも含まれていますが、強い活性化性能をもった古代ソマチットが含まれているものは、世界でも八雲のカルシウムしかないと言われています。
まだソマチットの存在が発見される以前、故阿部祥二先生は「真空カルシウムの中にはバケモノが棲んでいるんだ!!」とおっしゃっていました。
そのバケモノの正体こそが、ソマチットだったのかも(?)しれません。ソマチットについては医学的、化学的にすべてが解明されたわけではありませんが、これからの研究が非常に楽しみな存在です。
2500万年という時を経て、風化貝化石と共に深い眠りについていたソマチットが、カルシウム不足に悩める現代人に元気を与えてくれるとするならば、八雲の風化貝化石は神様が与えてくれた唯一無二、究極の天然資源ではないでしょうか。
(一部、『舩井幸雄.com』「舩井幸雄のいま知らせたいこと」より引用)
■□■プロフィール■□■
光商事株式会社 営業部 部長
奈良県生まれ。大学卒業後、3年間繊維商社勤務。その後、伯父が経営していた健康食品卸の光商事株式会社に入る。以来、人と健康にかかわる食品の普及活動から、研究開発に携わる。近年は、安心・安全な食を提供するものの使命として、食の楽しさと大切さをお伝えする食育に力を入れ、活動を続けている。
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