本物研だより

特集

第二回「テレビ取材の話がありました」

「チャンスは準備ができている者にしか訪れない」。パスツールが言っています。が、本朝では「備えあれば憂い無し」とも言いますね。

先日、某テレビ局から取材の申し込みがありました。「気合で人を倒してほしい!」、「病気を治してほしい!」、「鐘を鳴らしてほしい!」、主にそういうことでした。それぐらいのことは日々の稽古で積んでおりますから朝飯前のOKです。10年ほど前、英国BBC放送から依頼を受けた際も同じ様な企画で演じてもいますので、様子のほどは想像の範疇です。

事前の打ち合わせでは、取材本番が7月16日ということでした。ところが、ちょうど私は16~18日の三日間は祇園祭で京都にいました。私は「肥田式強健術」という心身丸ごと改造法と共に、古伝の「神宝気合術」という文化の伝承者で、4年に一度、祇園祭の時に鞍馬での神事を義務づけられております。ですから、東京のスタジオでの本番収録はとても無理で、「局側で京都の鐘付き堂があるお寺か体育館のような施設を借り、鐘や太鼓などを並べて頂ければ、エィ!ヤァ!トォ!と、片っ端から気合で鳴らして希望に添えてみせますよ!」と、担当者に説明した次第です。

結局、この企画は場所の関係から没になりましたが、そのことを後で強健術の稽古の時に話しましたら、異口同音「勿体ない、無理してもOKしなければダメですよ!」と諭されました。有名に成るチャンスだというのです。まぁ~皆さんの気持ちは判りますが、私としては「準備はOKなのだから、何度でもチャンスはあるのだ!」と思っているのです。

 

 

「ラッキーチャンスは人との出会い」

チャンスの中でも最も有り難い、ラッキーと思われるチャンスは、より多くの人に出会えることであると思います。何となれば、古今東西を俯瞰するまでもなく、人がお金やモノを創り、持ち、動かすのです。だからこそ人と挨拶を交わし、心を開いて目的を明確に話し合えるチャンスを多く持つことで、納得のいくかたちでの金、モノ、さらには人までも動かすことができるわけです。私は、学問とか思想など頭に詰まっているモノの正体は「言葉」であると思っています。そして、多くの言葉を持つ者を優秀と言うのだろうと思っています。

ところが人も、自分も、つき動かされてしまう言葉は、法律上、また社会通念上の常識や計算だけとは限りません。世間の多くの人は、喜怒哀楽と好き嫌いなどの情動に動かされるところが多いのではと思います。

「何となく?」の正体こそ情動です。

そうなると、人を動かす言葉には、語り手の「表情」や「態度物腰」、さらには服装も含む全体的印象も大きな要素となります。

私が日々学んでおります気合鍛錬は、気合で人を倒すことや治療すること、はたまた鐘を鳴らすことなどをやっているのではありません。これらはあくまでも余技であり遊びです。鍛錬の主体は昔から言われてきた「声の佳いのは百難隠す」ところの「声を磨く」ことであり、自らの表情と立ち居振る舞いを場に応じて調えることなのです。気合鍛錬の目的は、ただただ「人との出会いを最大に活かす!」、このことのために学ぶのです。

 

人との出会いが、お互いがラッキーなチャンスとなる営業、そのような営業を一から築き上げたいとおもうこの頃であります。

 

佐々木了雲

 事前の打ち合わせでは、取材本番が7月16日ということでした。ところが、ちょうど私は16~18日の三日間は祇園祭で京都にいました。私は「肥田式強健術」という心身丸ごと改造法と共に、古伝の「神宝気合術」という文化の伝承者で、4年に一度、祇園祭の時に鞍馬での神事を義務づけられております。ですから、東京のスタジオでの本番収録はとても無理で、「局側で京都の鐘付き堂があるお寺か体育館のような施設を借り、鐘や太鼓などを並べて頂ければ、エィ!ヤァ!トォ!と、片っ端から気合で鳴らして希望に添えてみせますよ!」と、担当者に説明した次第です。
結局、この企画は場所の関係から没になりましたが、そのことを後で強健術の稽古の時に話しましたら、異口同音「勿体ない、無理してもOKしなければダメですよ!」と諭されました。有名に成るチャンスだというのです。まぁ~皆さんの気持ちは判りますが、私としては「準備はOKなのだから、何度でもチャンスはあるのだ!」と思っているのです。

「ラッキーチャンスは人との出会い」

 チャンスの中でも最も有り難い、ラッキーと思われるチャンスは、より多くの人に出会えることであると思います。何となれば、古今東西を俯瞰するまでもなく、人がお金やモノを創り、持ち、動かすのです。だからこそ人と挨拶を交わし、心を開いて目的を明確に話し合えるチャンスを多く持つことで、納得のいくかたちでの金、モノ、さらには人までも動かすことができるわけです。私は、学問とか思想など頭に詰まっているモノの正体は「言葉」であると思っています。そして、多くの言葉を持つ者を優秀と言うのだろうと思っています。
ところが人も、自分も、つき動かされてしまう言葉は、法律上、また社会通念上の常識や計算だけとは限りません。世間の多くの人は、喜怒哀楽と好き嫌いなどの情動に動かされるところが多いのではと思います。
「何となく?」の正体こそ情動です。
そうなると、人を動かす言葉には、語り手の「表情」や「態度物腰」、さらには服装も含む全体的印象も大きな要素となります。
私が日々学んでおります気合鍛錬は、気合で人を倒すことや治療すること、はたまた鐘を鳴らすことなどをやっているのではありません。これらはあくまでも余技であり遊びです。鍛錬の主体は昔から言われてきた「声の佳いのは百難隠す」ところの「声を磨く」ことであり、自らの表情と立ち居振る舞いを場に応じて調えることなのです。気合鍛錬の目的は、ただただ「人との出会いを最大に活かす!」、このことのために学ぶのです。

  人との出会いが、お互いがラッキーなチャンスとなる営業、そのような営業を一から築き上げたいとおもうこの頃であります。

 佐々木了雲

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