第十二回「笑う門には・・・生理解剖学の視点から」
世の中に「絶対はありえない」といういい方がありますけれど、何にでも例外というのがあるものですが、「人はいつか死ぬ」という現実だけには「絶対」がつけられます。
当人の意思とは関係なく「いつか死ぬ」のならば、日々のすべてに億劫がったり、受け身に回らないで、自らが主体となって経験すれば「いつ死んでも悔いのない死に方ができる」のではと思います。よりよき死に方はよりよき生き方であって、生死は紙の裏表なのですから、日々を惰性に過ごさないようにを油断なく心がけましょうよ!
まぁ~、「心がけるといったって?実際には難しいよね」などと口にされる方もいるでしょうし、何をどうしたらよいか判らないと思われ方も多いのではと推測されます。
私の専門は気海丹田を形成することで「人の裡に眠る能力を活性化する」ことにあり、そのために古い系譜の『気合』を活用しています。この気合という技法の勝れた処は、生理・解剖・力学的にも多々あって語り尽くせないところなのですが、ただ悔いのない人生を生きるためならば「笑う門には福来る」ところの横隔膜を振動させて、副交感神経優位の生理的状態に保つという、いたって簡単な方法です。
人体が副交感神経系が優位の状態は、リラックスしている時や治癒能力が発現される時など、どちらかというと体内癒しの時間です。元気回復生活にも、寿命を延ばすにも、美容にも、心身一如の活性化は、一日の一定時間を副交感神経優位に保つようにすることです。この方法こそ、副交感神経が優位になるように『笑う』ということです。
横隔膜を大きく動かすために「笑う」コツこそ、ワッハッハッハと声に出して、できるだけ大声でハラを揺するようにするのです。可笑しいから笑うのではなく、ワッハッハッハと意識してやっているうちに自然に可笑しくなって、本心からの大笑いができます。
自らの意思とは関係なく、可笑しくもないのに大笑いをしてしまうところから副交感優位になります。寝ても、座っても、立っていても、どのような状態でやってもよいのです。
リラックス時の副交感と仕事時の交感神経の切り替えが上手な人は、人情や物事の含みを味わえる感受性が維持されています。また副交感神経が優位となる時に発現される自然治癒力は病気予防の大きな力ですから、健康も謳歌できるはずです。
まさしく「笑う門には・・・」であって、高齢者はこれをP・P・Kして実践しない手はないと思います。
ところで「P・P・K」って何?とお思いの皆様。いやぁ~ピン(P)、ピン(P)、コロリ(K)という理想的な死に方=生き方の略でございますyo。
これからも、皆様のご健勝とご活躍をPCの画面を通し、心よりお祈りさせていただきます!
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