佐野浩一の夢つづり20210118
現代人の眼は「マルチタスクに心を奪われてそもそも見ていない」「何かを探して/期待して見ている」「なんとなくぼーっと見ている」という3つのモードに支配されています。何の先入観も持たず、眼の前の事物・事象をありのままに理解する「観察」が入る余地がありません。そのた
佐野浩一の夢つづり20210111
ある研究によれば、2つ以上のことを遜色なく処理できる脳を持っているのは、残念ながらわずか2.5%の人でしかありません。「クルマを運転する」と「スマホを使う」といった単純な2つの行為を重ねるだけで、重大な事故につながる前方不注意が起こるのはそのためです。さらにテ
佐野浩一の夢つづり20210104
いま、人間の眼は知らず知らずのうちに見えにくくなっています。「見えにくくなっている」と言っても、視力が低下しているという話ではありません。見る方法に問題が生じているせいで、別の言い方をすると、「観察の力」が低下しているということです。しかもこれは、特定の集団だ
佐野浩一の夢つづり20201228
「仏さま、神さまを信じる」という言葉も、自分にとって都合のよい願いを託すときによく用いてはいますよね。私たちの「信じる」とは、どこまでも自己中心的なところから離れない行為であるとも言えます。信じるという一般の語は、思い込む、念じる、祈る、あるいは信念などの語と
佐野浩一の夢つづり20201221
「信じるとは、そのままを受けとめられる自分がいること」この言葉は、映画『星の子』の完成報告イベントの中で、「信じる」について質問されたときに、主演の芦田愛菜さんが語ったことがベースです。~「その人のことを信じようと思います」っていう言葉って結構使うと思うんです
佐野浩一の夢つづり20201214
ビジネスの世界においては、価値観や考え方が違っている、あるいはそもそもどんな価値観をもっているのか分からない、という相手とも協働しなくてはなりません。そこで必要とされるのが、「エンパシー」です。エンパシーによる共感は、たとえ相手の考えに賛成できなくても、 その
佐野浩一の夢つづり20201207
心理学の世界で、エンパシーは「自己移入」とも訳されます。自己移入とは、「もし自分が〇〇だったら」を考えること、と言い換えると分かりやすいでしょうか。自分とは異なる立場の相手を○○の部分に入れ、相手の考えや思いを想像して理解する。 これがエンパシーの意味する「共
佐野浩一の夢つづり20201130
昔から「陰徳陽報」(=人知れず善行を積めば、必ずよい報いがある)といいます。その報いの本質は、自らの幸福感と心身の健康が得られることだと理解できます。年齢や性別、社会的な活動の種類との関連で掘り下げたところ、たとえば「近所のお年寄りの重い荷物を、家まで運んであ
佐野浩一の夢つづり20201123
一般的には、肯定表現を瞬時に繰り出せる人は、モチベーションレベルが高いともいわれています。「舩井流・長所伸展法」で考えてみても、やはり、よい点と付き合うと自分もツクわけですから、たとえマイナスな点でもプラスに置き換えて付き合えると、ツキも上がるということになり
佐野浩一の夢つづり20201116
不安は雪だるま式に増え、最終的には、どうにもならない無力感に襲われることも多いようです。私たちは、基本、過去や現在の出来事に対する思いより、未来に関する予期不安が強くあらわれる傾向が強いので、「○○したらどうしよう」という思いにとらわれてしまうと、身動きができ